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アーセナルFCの旧スタジアムがマンションに!③いよいよマンションの内部を大公開!

※この記事は、2012年に制作したものです。


いざ、共用部分を拝見!

「ハイバリー・スクエア」には、メインエントランスのコンシェルジュデスクを別にすると、共有スペースといえるものは意外と少ない。また、居住者による組合組織はないという。住んでいる人たちは、建物全体の管理会社と個別に契約して、メンテナンスなどの基本サービスを委託する仕組みになっている。

シモノヴスキーさん:「組合組織がないのは、ここを購入する理由が、純然たるファミリーユースばかりではないからです。ここは、ロンドン中心部からの便もよく、落ちついた住宅地です。そのため、企業が幹部用の住宅として買ったり、月単位のビジネスフラットに使ったりという例も少なくありません」

マンション内最大の共用スペースは、かつてのピッチを利用した8,000㎡のセンターガーデンだろう。ガーデンは何本かの歩道で区切られ、幾何学的に配置されたグリーンの芝生と生け垣、季節の草花などが訪問者の心を穏やかにする。「ハイバリー・スクエア」の住民に限らず、日中は誰でもこのスペースを楽しむことができる。

美しくていねいに刈り込まれた芝生や季節の野草と大きく広がる空。
居住者と周辺住民の憩いの場だ。

シモノヴスキーさん:「東棟からセンターガーデンに抜ける通路は、スタジアム時代に選手たちが控え室からピッチに向かうときに使ったプレイヤーズ・トンネルです。多くの名選手たちが通った入場路を自分が歩いていると思うと、アーセナルファンだけでなくサッカーを愛するものなら誰でも胸が高鳴ってくるのではないでしょうか」

南北二棟の東側一階部分の一部は一般店舗になっている。また、建物の内部には幼稚園とフィットネスセンターが入っていて、どちらも住民だけでなく、一般の利用も受け付けている。とくにフィットネスセンターは「フィットネス・ファースト・グループ」の運営。このグループは、英国生まれで、いまや世界21カ国に拡大し、540万人の会員数を誇っている名門だ。フィットネスセンター内のスイミングプールは地下にありながら、セントラルガーデンの吹き抜けを通して日光が差し込んでくるという魅力的なつくりとなっている。

ピッチの地下部分に設けられたフィットネスセンター。
スイミングプールは17mが3コース用意されている。

いよいよ専有部へ!

いよいよシモノヴスキーさんに、「ハイバリー・スクエア」の住居スペースを見せてもらおう。案内されたの、東棟にあるペントハウス。2層からなるメゾネットタイプの住居だ。下層部にベッドルームとバスがふたつずつ、上層部は広いテラスに面して、オープンキッチンとリビング、東側にはバルコニーがついている。広さは約109㎡だという

シモノヴスキーさん:「この部屋は、ハイバリーの中では2番目に高いグレードの部屋ということになりますね。部屋ごとの調度や内装は、住む人それぞれの自由に任されています」

この部屋の床は、暖かい感じのオーク材のフローリング。木目を活かしたラミネート仕上げとなっている。壁や天井は、基本的に明るく柔らかいアイボリー調でまとめられている。キッチンや浴室は大きめのセラミックタイルを使って統一感を出すスタイル。とくに階上は、自然光をそのままの形で導入できるように設計され、とても気持ちのいいスペースになっていた。


6階部分にはベッドルームとバスが2つずつ。
テラスからはセンターガーデンが眺めおろせる。
上階からは、東棟のファザード上部のバルコニー越しにハイバリーの街並みが見渡せる。
ガーデン側のテラスとあわせ大きなウィンドーからの陽光が一杯の開放的なスペースだ。


販売中のペントハウスのレイアウト。

シモノヴスキーさん:「賃貸物件の方は、もっと小さな部屋がほとんどです。たとえば1ベッドルームに居間とキッチン、バスルームといったものが標準タイプで、広さはだいたい60㎡ぐらいですね。このような間取りなら家賃は週単位で375から380ポンド(5万円前後)といったところ。光熱費は別勘定の実費になります。賃貸としては多少高めですが、やはりロンドン中心部に近いというロケーションと周辺環境の良さで、けっこう引き合いがあります」


賃貸用 1ベッドルームタイプのレイアウト。

各部屋には共通して全室床暖房が完備されているそうだ。ロンドンの冬の寒さは厳しいものとして名高い。全室床暖房は、快適さの点で大きなポイントとなっているという。

シモノヴスキーさん: 「もちろん“エコ住宅”という側面からも考慮されています。窓などには2重サッシを採用しており、旧いアパートなどと比べれば熱効率やCo2排出量の点で優れたものといっていいでしょう。5段階レベルで評価される国の基準に当てはめても、オール床暖房にもかかわらず最高の次のレベルに入っていますから。その他の設備でいえば、この建物は完成時から完全インターネット対応になっています。ただし、WI-FI設備に関しては間に合いませんでした。居住者が必要に応じて個別に用意しています」

ペットの飼育に関しては、規約によって禁止されているそうだ。唯一許可されるケースは盲導犬だけだという。

シモノヴスキーさん: 「日本からの海外赴任でいらっしゃる方にとっても、十分暮らしやすいスペース、しかもロンドンを代表するサッカークラブの栄光の歴史に浸れるまたとない建物ですよ」

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Reported byシャルバーグ八千代
取材協力: アーセナルFC http://www.arsenal.com/
スタジアム・レジデンシャル http://www.stadiumresidential.com
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