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[世界のマンションライフ① ホノルル(アメリカ合衆国)]マンション価格が下がらない!?ホノルルのマンション事情

世界のマンションライフってどんな感じなんだろう?日本となにか違うのかな?という素朴な疑問から生まれた本コーナー。今回は、人気のハワイからホノルルのマンション事情をお届けします!

執筆者名)ジョセフ・ウッド
※掲載情報は、原稿作製時(2015年)のものです。

ホノルルってこんな街

ハワイ諸島は8つの島からなっています。そのひとつ、私が住むホノルル市はオアフ島にあります。オアフ島の人口は約95万人。ハワイ全体の人口約136万人のうち、約7割が住んでいます。ハワイは移民労働者を積極的に受け入れてきたため、ホノルル住民のおよそ40%はアジア系民族です。アメリカに属していますが、先住民族による独自のハワイアン文化も色濃く残っているのが特徴的です。

ハワイは熱帯気候で、乾季と雨季に分かれています。一年を通して過ごしやすいため、世界的な保養地であることはご存じのとおりです。観光客にはワイキキビーチ周辺が有名ですが、オアフ島にはほかにもおすすめの場所があります。たとえばマキキ地区にある「ホノルル美術館」。ここではゴッホやピカソなどの西欧美術のほか、アジア各国やハワイの美術品など、幅広い作品を鑑賞できます。また、モアナルア地区には「モアナルア・ガーデン」という緑豊かな公園があります。この公園には「モンキーポッド」という大きな木(注:“この木、なんの木”のCMで有名な!)がたくさん生えています。みなさんがハワイに来たら、ビーチだけではなく、島の魅力にたくさんふれてくださいね。

創設者であるアナ・ライス・クックによって1927年に開館した「ホノルル美術館」。6万点もの収蔵品を誇る。
モンキーポッドの木。高さ25mで枝張り40mもある。シダに似た形の葉は、日の出と共に開き、午後になると閉じる。

マンション、お部屋拝見!

それでは、私と妻が住んでいるマンションをご紹介しましょう。マンションは「ホノルル美術館」と同じ、マキキ地区にあります。ここはワイキキ地区のような華やかな所ではなく、閑静な住宅が多い場所。山からの風が吹くためワイキキに比べるとかなり涼しく、とても暮らしやすい地域です。私たちが住むのは12階建てのコンドミニアム。部屋ごとにパーキングが1つついています。私たちの部屋は5階にあり、ベッドルームは2つ、広さは約83㎡です。5階というと低く感じますが、朝は朝日に照らされたダイヤモンドヘッドが見渡せます。その光景を1日の活力にするのが私の日課です。

住民は子どものいる家庭がほとんど。近所の公園は、週末になると子どもたちでにぎわう。
壁は鏡ばり。部屋を写すことで空間を広く感じさせるようになっている。
ベッドルームの家具は木製でそろえ、ハワイらしい温かみを演出している。
白を基調としたシンプルなバスルーム。

ほとんどのマンションには、キッチン設備や洗濯機・乾燥機などが完備されています。共用部も、テニスコートやBBQエリアなどが充実していて、とても魅力的なんです。

ホノルルのマンション事情

ハワイの不動産物件はほとんどが中古です。アメリカでは建築年数が経った物件でも、取引価格が下がることはあまりありません。とくにハワイは島の面積がせまく、リゾート開発やマンション開発が進んでいるため、新規に開発できる土地が少ないのです。そのため、人気の高いホノルル市の中古不動産価格はどんどん上昇しています。安定した投資先として信頼性があるということでしょうね。ですから、ハワイで長く暮らすなら、賃貸ではなく購入することをお勧めします。賃貸の場合、家賃は売手市場でオーナーの力が強く、簡単に賃貸料金の値上げができてしまうことがありますからね。逆に一度物件を購入してしまえば、オーナーはあなた自身。安心して暮らせるマイホームとして、そして有望な投資先として利用できます。

ホノルルのマンションは施設が充実し、セキュリティもしっかり管理されているので、とても快適に暮らせますよ。ただし、毎月それなりの管理費はかかります。管理費は共用部の清掃費、水道代、下水代などを含んだ額となっています。管理組合は「AOAO(Association Of Apartment Owners)」とよばれます。メンバーが会合を開き、管理会社とともに管理費の使いみちを決めています。

インターネット環境は光ファイバーやADSL(電話線)が主流です。体感速度の速い回線を求めるなら、ケーブルテレビがお勧め。「ロードランナー」などの接続プロバイダがよく利用されています。部屋にケーブルが引かれていない場合は工事が必要ですから、マンション選びの際には既設の物件を選ぶといいでしょう。

ここ数年、ハワイではゴミの分別が厳しくなりました。しかし、結局はゴミ箱を道路脇に出しておけばロボットアーム付きのトラックがゴミを回収してくれます。粗大ゴミも無料で持って行ってくれるので、とても便利です。

マンションの近くにある住民専用の予約制テニスコート。

最後に、ハワイならではのマンショントリビアを2つお伝えしましょう。ハワイではベランダのことを「ラナイ」といいます。ハワイでは景観を損ねてしまうという理由から、ラナイに洗濯物を干すのはNG。ルール違反ですし、最悪の場合には罰金が科せられることもあるので注意しましょう。また、ハワイの人にとってのマンションの価値といえば、眺望の良し悪しです。眺望が価格を左右するといっても過言ではありません。

あなたも青い海と青い空が魅力的なハワイで、開放的な生活を送ってみませんか?

▼  ライターのプロフィール
ジョセフ・ウッド
元証券マン。現在は退職し、閑静なマキキ地区で妻と2人、のんびりとした毎日を過ごしている。

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