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【アンケートレポート】マンションで人気の共用施設を発表。今後はDX化で利便性UPを望む声も!

今回は、集合住宅(分譲/賃貸)に暮らす方を対象に、共用施設やサービスの利用実態をリサーチ。その結果をレポートします。


【ユーザー属性】

  • 調査期間:2024年10月25日~10月28日

  • 調査方法:インターネット調査(日本国内に住む 20歳~79歳のインターネットパネル登録モニターを対象に実施)

  • 回答者数:予備調査9,491名(分譲:5,539名、賃貸:3,952名)本調査517名(分譲:472名、賃貸:45名)

【結果と考察】

共用施設やサービスの分譲・賃貸別の実態やニーズが明らかに

Q:お住まいのマンション・アパート(集合住宅)にある共用施設やサービスについて教えてください。【複数選択可】
※下記は結果を戸数規模別(総戸数不明の 879 サンプルは除外)に集計した結果です

Q:お住まいのマンション・アパート(集合住宅)にある共用施設やサービスで、よく利用しているものをお選びください。【複数選択可】
※下記は結果を戸数規模別(総戸数不明の 879 サンプルは除外)に集計した結果です

Q:お住まいのマンション・アパート(集合住宅)に、もしあったら使いたいと思う共用施設やサービスを教えてください。【複数選択可】
※下記は結果を戸数規模別(総戸数不明の 879 サンプルは除外)に集計した結果です

数ある共用施設やサービスのうち、「駐車場」「駐輪場」「ゴミ置き場」「宅配ボックス」などが「よく利用されている」という結果に。その他の共用施設やサービスについては、総体的に必須とはいえない結果となったものの、住む人や場所、目的に応じた方へのニーズはあるように思われます。

また、あったら使ってみたい共用施設やサービスについては、「コンビニ」や「洗車スペース」という声も多くあがったほか、特に賃貸住宅の方の「24時間ゴミ置き場」「宅配ボックス」のニーズが高く、コロナ禍を機に在宅が増えたことで、自宅のゴミが多くなった、宅配頻度が多くなったなどの可能性も考えられます。

シェアモビリティサービスは、普段使いを目的に、約3割がほしいと回答

昨今のシェアモビリティサービスの普及が、マンションにどこまで浸透しているか、ニーズがあるかを調査しました。(注意:上記は予備調査で、お住まいのマンション・アパート(集合住宅)に「予約が必要な施設やサービスがある」「使用料の支払いが必要な施設やサービスがある」「鍵の受け渡しが必要な施設やサービスがある」いずれかに該当した方に聞きました)

結果、自転車、車のシェアサービスについては、約3割が欲しいと思う(すでにある・使っている)と回答。用途については、88.7%が買い物に利用したいと回答したほか、通院や習い事、通勤や通学の送迎など、日常生活での活用で利用したいとが多く見受けられます。また、「観光・レジャー」での利用も29.8%と、休日の利用ニーズも一定数あることがわかります。

共用施設の予約には、DX化を求める傾向に

本調査サンプル数517のうち、事前調査で「予約が必要な共用施設がある」と回答した396サンプルを対象に、その予約方法について、現状と理想をヒアリングしました。結果、現状71.2%が窓口で予約しているものの、窓口に行くのが面倒(19.7%)、予約空き時間の確認がわかりにくい(10.1%)、窓口に人がいない(9.3%)、窓口の受付時間が短い(9.1%)など、窓口での予約手続きに関する不満が確認されました。
その結果を反映してか、「便利だと思う方法」として、インターネットが60%を超えています。「マンションのDX化」による利便性の向上が期待されているといえるでしょう。

共用施設利用料の支払いは「管理費合算支払い」「オンライン決済」のセットが満足度向上のカギ

本調査サンプル数517のうち、事前調査で「使用料の支払いが必要な施設やサービスがある」と回答した305サンプルを対象に、その施設利用料の支払い方法について、現状と理想をヒアリングしました。

現在は「管理費との合算による口座引き落とし」が41.6%「窓口での支払い」が40.0%だが、窓口については「行くのが面倒(17.4%)」「人がいない(7.9%)」「受付時間が短い(7.9%)」という不満が見られました。その影響か、利便性を感じる支払い方法については、「口座振替」が48.9%、「オンライン決済」が39.0%と、多くの方が手間のかからない方法を希望している結果でした。

まとめ

マンションの共用施設やサービスは、マンションのグレードや規模、また時代背景などもあり、実にさまざまです。それは、いかにマンションデベロッパーが、生活する住民の便利な暮らしを想像し、工夫しているかの象徴でもあります。
一方、ハード面では、老朽化や、住民の年代や世帯構成が変わることで施設が使用されなくなるという課題もあります。マンションの魅力である施設を、いかに継続して利用してもらうかは、管理組合や住民が柔軟に考え対応していく必要もあるでしょう。
共用施設やサービスの継続的アップグレード、そしてDX化により利便性を高めていくことが、資産価値の維持や住みよいマンションづくりに欠かせないといえそうです。

なお、共用施設の予約や決済、鍵の受け渡しについて、さらに便利になるサービスに興味のある方は、こちらもぜひご覧ください。

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