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マンションの資産価値維持に貢献する「理事会の役員」って大変?なりたい?なりたくない?正直な気持ち、聞きました!

みなさん、こんにちは。マンション・ラボ編集部です。
今回は、マンションの資産価値の維持や、末永く快適、安心、安全に暮らすための、さまざまな活動を行う「マンション理事会」に関するアンケートを実施いたしましたので、その結果をお知らせします。

【アンケートの調査概要】---------------------------------
調査方法:インターネット調査
実施期間:2024年2月16日~3月11日
回答者数:1,573名
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■回答者の68.3%が理事経験者

まず、理事経験者・未経験者の割合を調査しました。結果、約7割が理事会役員経験者とのこと。マンションの暮らしを支える活動に、たくさんの方が取り組んでこられたようですね。

■理事会の開催頻度は1か月に1度程度が最多

理事会の開催頻度は、月1回程度のマンションが多いようです。マンションの規模や議題の数、質にもよりますが、理事のみなさんの都合も考えると、月1回程度というのが理想なのかもしれません。

■理事会を開催している主な曜日や時間帯は、日曜日の午前中が最多の結果に

理事のみなさんが集まりやすい日時に理事会を設定することも重要です。結果としては、比較的集まりやすく、休日の活動に影響の少ない、日曜日の午前中や土曜日の午前中の開催が多いようです。

■理事会にかかる所要時間は、1時間以上2時間未満が最多の60.1%

議題にもよりますが、1~2時間程度かかるケースが多いようです。理事のみなさまへの負担を軽減するため、短時間で効率的に進められるような工夫をする余地もあるかもしれません。例えば、理事会運営をサポートするグループウェアのようなツールを活用する、管理会社や管理士の方に相談する、などの取り組みを検討してみてはいかがでしょうか。

■議題のテーマTOP3は「大規模修繕」「駐車場の見直しや改善」「管理費の見直し」

TOP3の議題は、マンションの資産価値の維持などにとっても重要な案件ばかりとなりました。
住民の合意形成をスムーズに得るため、事前に説明を行い理解を得るといった地道な活動も必要となることから、理事のみなさまのご苦労や努力する姿が想像できます。
いずれも、マンションの快適な暮らしを維持するために必要な活動ですから、住民のみなさまからも、その活動への理解や支援をいただけるといいですね。

■理事会運営の困りごとTOP3は、「住民への理事会活動の周知不足」「高齢化による理事のなり手不足」「理事会のノウハウや業務の共有ができていない」

理事会の活動内容が、住民のみなさまにあまり知られていないというのは、とても残念ですね。周知する方法としては、回覧や掲示以外に、より多くの目に留まる工夫を検討する必要がありそうです。「知っておかないと損をする」と思わせる仕掛けや見せ方など、広告的な発想を取り入れてみるのはいかがでしょうか。
高齢化対策は、管理会社やマンション管理士に相談するなどして、ご高齢の理事の方の負担を減らすような仕組みやサービスを検討する必要がありそうです。PCの貸し出しや設定、ログインまでをサポートし、ご自宅でオンライン理事会に参加できる環境へ整えていくなどの個別配慮も有効かもしれません。
そのほか、ノウハウの共有、引継ぎ不足などには、理事会業務の効率化や負担を軽減できる、グループウェアなどのツール活用もおすすめです。日々進化するAIやテクノロジーを活用したサービスや製品を上手に取り入れ、理事会業務そのものを軽減できるような改善を進めていけるといいですね。

■管理会社に相談したいことTOP3は「法律面」「業者のリストアップ」「理事会の議案資料の準備」

先の「理事会の主な議題テーマ」であがった大規模修繕や駐車場の見直しをはじめ、理事会の活動には、専門的な知識が必要な案件も少なくありません。そのため、管理会社の存在や力が、とても重要だといえるでしょう。理事会のみなさまと、管理会社の良い協力関係・パートナーシップを築いていくことが、マンションの未来にはとても大切です。

■理事会役員未経験者499名のうち、79.6%が「理事会役員になりたくない」と回答

「理事になりたくない」という方が、8割近くもいらっしゃる結果となりました。理事会役員へのネガティブな印象をお持ちの方が多いようです。どのような点に、ネガティブさを感じているのでしょうか。

■理事会役員になりたくない理由として、「拘束されそう」「面倒くさい」「忙しい」が上位に

理事になりたくない理由としては、総じて「忙しさ」という点が挙げられるでしょう。特に、共働きのご家庭の増加、社会的に不透明な情勢なども考えれば、できるだけ負担になる活動からは距離を置きたい、というのが正直な気持ちでしょう。ですが、理事会活動はマンションの資産価値の維持や、安心・快適な暮らしの継続に、絶対に必要な取り組みです。できるだけ、前向きに参加できる仕組みやメリットを検討すべきではないでしょうか。

 例えば、理事会の場を「自分の将来に役に立つスキルや人脈が手に入る」場として捉えてみるのはいかがでしょう。理事のみなさまの中には、実にさまざまな経歴をお持ちの方がいらっしゃいます。理事会活動を通じて交流を図り、さまざまなスキルや経験を学べる場として考えると、違ったメリットがみえてくるのではないでしょうか。
また、毎回同じスペースで開催するだけでなく、趣向を変えて「おいしい飲食店でのランチ理事会」を企画してみるのはいかがでしょう。気分転換にもつながりますし、理事同士の交流も進むほか、参加するモチベーションUPにもつながるのではないでしょうか。
新しい工夫や価値を取り入れることで、少しでもポジティブな印象づくりを行うことも、今後の理事会運営のためには必要かもしれませんね。

(まとめ)
いかがでしたでしょうか。マンションの資産価値の維持、安心・安全・快適な暮らしを継続する理事会活動について、その苦労や悩み、課題などが見えてきたと思います。だからこそ、住民全員が理事を経験し、マンションの課題や未来を考えることが重要であり、参加意識を高める工夫が急務なのだと感じました。マンション・ラボでは今後も、理事会への参加意識を高めることに生かせる事例や情報発信ができるよう、頑張っていきたいと思います。

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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