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タワマンがAIでさらに進化!大学生の自由な発想が、マンションをさらに面白く便利にする!

今回は、東工大、専修大、大妻女子大の3大学4名が、タワーマンションをAIでさらに便利にするアイデアを妄想しました。どんな風に便利になるのか、楽しみです!さっそく紹介していきましょう。
 
※本記事は、2018年にマンション・ラボに掲載したものを、一部編集して再掲載するものです。


参加した大学生メンバーを紹介

今回の企画に協力してくれた学生の方々がコチラ。

ひらりん(平野 大樹 東工大3年)……数学と電気の勉強をする傍ら、東工大レゴ同好会で活動。
他大学の同好会や、大人のためのレゴグループなどとの交流も楽しんでいる。
ノリ(金 範植 東工大大学院1年)……地球惑星科学コースで世界中の石の研究を行う。
東工大レゴサークルで前年度まで部長を務め、全国のサークルの取りまとめを行っていた。
コウタ(後藤 幸汰 専修大3年)……オーダーメイドスーツの会社でインターン中。
スノボとバスケのサークルに所属するオシャレ&アクティブ青年で、K-POPが大好き。
なすあや(那須野 純花 大妻女子大3年)……高校生のときに自分で立ち上げた武蔵小杉のゴミ拾いグループで活動するほか、町おこし活動に積極的に参加。地元・川崎をこよなく愛している。

MISSION:築5年のタワーマンションをより楽しく快適にする

東京に実在する、35階建て築5年のタワーマンション。まだ新しく、設備面では充実していますが、AIを導入して、住民がもっと幸せな毎日を過ごせるようにできないでしょうか。

【マンションの特徴】
1.子育て世代(35歳前後)の住人が多い。
2.フィットネスジム、シアタールーム、フローリングの会議室などの共用施設が充実。
3.街の再開発により建築されたので、昔からこの地域に暮らしている住民との関係は希薄。
4.マンション内の住民同士の交流も少ない。

このような現状を踏まえ、このマンションに関係する誰もが快適にすごせるアイデアを、「なすあや&ひらりん」組・「ノリ&コウタ」組に分かれて妄想してもらいました。

今回は、ペアで意見を交換しながらまとめていくため、さまざまなアイデアが飛び交っています。
「そもそもタワーマンションに住む人たちは、お互いにコミュニケーションを取りたがっているのだろうか?」
「多くの家族は、昼間は地域外にある仕事や学校へ通っているだろうから、時折顔を合わせることができるイベントは必要」

「子どもが一緒に楽しめるイベントをきっかけにしたらどうだろう」「起こりうるトラブルを、AIが事前に回避できたらいいよね」「地域の防災ということでは、マンションのAIは使えるかな」4人の会話からよく聞かれるのは「地域」「コミュニケーション」「情報」というワード。妄想はAIをツールとしてタワーマンション内外のコミュニケーションを円滑にする方向に膨らんでいるようです。

発表①:「AIがひとの流れをつくる」

まずは、「なすあや&ひらりん」ペアの発表です。
 
なすあや:私たちの発表のテーマは「AIが人の流れをつくる」です。
ここでいう「人」とは、この地域で暮らす住民全体を指します。このタワーマンションで暮らす人は、基本的に地域外で仕事をしたり勉強をしたりということが多く、地域に愛着を持つための機会や時間を持つことが難しいと思います。
一方でタワーマンション周辺に昔から暮らす人たちは、ここに引っ越してきた住民を「新しい人たち」と捉えていることが多いのではないでしょうか。この両者のギャップを埋めるために、私たちはタワーマンションの敷地内に大型のモニターを置き、そこで地域に関連する情報をAIで収集し、発信する仕組みを考えました。
 
ひらりん:例えばこのモニターで、地域の商店街の安売り情報を流す。わざわざ遠くに行かなくても安くて良い商品が手に入るとわかれば、この地域内で買い物してくれる住民は増えるでしょう。さらにはAIで分析した住民の嗜好や健康状態などのデータを組み合わせれば、商店街の人たちにとっても商売上有益なデータとなります。地域の人たちみんなにとってメリットがある情報発信だと思います。
他にも地域のお祭りなどのイベント情報も流します。開催情報だけでなく「このお店に行けば子ども用の甚平や浴衣が借りられる、安く手に入る」ということを告知できれば、より一体感のあるお祭りになりますよね。
あとはハザードマップ。いざというときに地域で助け合うための情報を交換する場としても活用できると思います。

なすあや:AIが地域に関する情報を集め、モニターを通じて配信することで、タワーマンションに暮らす人たちと、もともと地元で暮らす人たちの価値観や生活リズムの違いを埋めて、地域に緩やかな人の流れを生み出すのが狙いです。お互い同じ地域に住む者同士、一緒ならもっとうまくやれることがたくさんあるとわかっているのに、それをしないのは良くない。まずは地域で何が行われているかを知るきっかけをつくることが大切だと思います。

ここで、ファシリテーターの猪股さんから「(スマートフォンアプリなどではなく)なぜモニターがいいと考えたの?」という質問が。

なすあや:「前を通るだけで、見た人の目と頭に無意識に入ってくる情報媒体だからです。そんな形のほうが自然な人の流れをつくりやすい。スマホの画面ではなく、あえてモニターにすることに意義があると思います」と、その裏側にある考えを聞かせてくれました。

発表②:AIで住民同士のトラブルを事前に回避

続いて「ノリ&コウタ」組が発表。「AIで人と人とのコミュニケーションをつなぐ」というテーマのアイデアを出してくれました。

ノリ:まずはマンションの住民同士のコミュニケーションですが……そもそもタワーマンションで暮らす人は、全員が周囲とコミュニケーションを取りたいと思っているのだろうかという疑問を持ちました。そうでない人も多くいるとすれば、お互いが直接的なコミュニケーションを取らずとも、AIが間に入りトラブルの芽を摘んでくれるような働きをしてくれたらどうでしょう。例えば、上下の階に住む住民の生活パターンをAIが予測して、騒音などの苦情が出る前に注意を促すというような仕組みができれば面白いですよね。

次にマンション住民と近隣の商店街の人たちとのコミュニケーションです。マンションに暮らす人は近所の商店街で今何が売られているか知りたいでしょうし、商店街の人はマンションに住む人が何を欲しているかを知りたい。AIでこの「買いたい」「売りたい」の想いをマッチングできれば、欲しい物がすぐ手に入るという環境をつくることができ、わざわざ遠くのスーパーまで出かけて買い物をする必要がなくなります。これは両者にとってメリットがあることだと思います。

コウタ:僕が考える、AIによる住民同士のコミュニケーション促進としては、AIに住民の趣味を把握させて、映画の上映会や音楽などのイベントを共有部で開催するというものです。AIならば各家庭の生活スタイルや家族構成などの情報もある程度把握できるでしょうから、それぞれが楽しめるイベントを、なるべく多くの人が参加できる時間帯にアレンジすることができます。
もちろん近所の住民も呼んで、広く交流を図るのがよいですね。子ども向けのイベントを行えば、子ども同士のつながりが親にまで広がって、もっと大きな輪ができると思います。
 
マンションと近隣とのつながり強化に関しては、遠くからでも目立つタワーマンションの特徴を利用して、地域をPRするプロジェクションマッピングなどのイベントをマンションの壁面を利用して行うというのはどうでしょう。マンションの存在が地域活性化に貢献する実例になると思います。

2組の発表を1枚の紙にまとめたグラフィックレコーディング。
さまざまなアイディアが膨らんだ様子がイメージできます。

今回印象的だったのは、AIを、人と人とのコミュニケーションを促進するツールとして使おうという方向性でした。家族、住民、地域という人間関係を円滑にするために活用できれば、集住しているメリットがさらに創出でき、これまで以上に便利で快適な暮らしができそうです。そんな期待を彼らのアイデアに感じました。

今後も、マンションの課題解決や未来につながるような妄想をしていきたいと思います。

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