マンションのコロナ後の感染対策について約2,100人にアンケートを実施。 ~「マスクする派」「マスクしない派」、お互いの気持ちを尊重することが大切~
みなさん、こんにちは。
マンション・ラボ編集部です。
今回は、マンション住民2,107名に、「現在のコロナ対策状況」についてアンケートを行った結果をご紹介します。
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(アンケートデータ)
・実施期間:2023年4月7日~4月14日
・回答者数:2,107名
・アンケート名:マンション住民の新型コロナウイルスに対する意識調査
・実施方法:インターネット調査
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新型コロナ5類化目前、どうする感染対策!マスクの着用は?
まず、新型コロナが5類引き下げになることを踏まえ、今後の感染対策をどのようにしようと思っているかを聞いてみました。
まず、「手洗い・手指消毒」は今後も継続が79.3%、習慣として定着した感があります。
一方で、「室内の消毒」は、42.4%が「すでに緩和」と回答していることから、コロナ前の暮らしに戻りつつある方も多いのかもしれません。
また、「3密回避」「マスクの着用」「人との間隔を開ける」については、「すでに緩和している」「徐々に緩和」をあわせると半数以上となることから、今後緩和されるマンションが増えるかもしれません。ただし、「今後も続ける」との回答も半数弱にのぼるため、今後も住民同士、お互いに尊重や配慮しながら暮らすことが大切だと思われます。
続いて、マンション内での回答者本人とその他住民のマスクの着用状況を、シーンごとに聞いてみました。
(回答者本人の着用状況がこちら↓)
(お住まいのマンションでの、その他住民の着用状況がこちら↓)
結果的には、総じてマスクの着用率が高いですね。特に、他者との会話や、エレベーターのような密閉空間で着用するケースが多くみられます。集住する環境だけに、自分や家族、また他住民に配慮していることが想定されますね。
マスクを<今後も着用派><徐々に緩和派><既に緩和派>それぞれの思いとは?
ここで、マスクについて「今後も着用派」「徐々に緩和派」「すでに緩和派」の意見をまとめてみましたのでご紹介しましょう。
<今後も着用派>
・他人がマスクを着用するしないについて、あまり気にしないようにしている。
・マスクをしていないときは階段を利用するようにしている。
・ゴミ出しにも、マスクを掛けている、ご年配の方と鉢合わせすると、申し訳なくなる。
・ノーマスクの人とすれ違うだけなら気にならないがエレベーター内では気になる。
・この時はよくて、この時はダメ、というような臨機応変に…となるとなかなか難しいと思うので、やはりしばらくは、マスク着用は必要なのではないかと思う。
<徐々に緩和派>
・出来ればマスクを早く外したいが、意外と皆さん外さないのでやめる時期が計りにくい。
・自分はもう外しても良いのだが、嫌な気分になる人がいるかもしれないので他人への配慮として着用しているが、いつやめるかのタイミングを見計らっている。
・管理組合としてマスク着用に関する広報は行っていないが、共用部では住民はほぼマスク着用を継続しているのでマンション内での警戒感、他の住民への配慮という空気がまだ根強いという印象がある。
・着用の有無を気にする人はいつまでも気にするので、ある程度の段階で管理組合として指標を主体的に決めていく必要があると考えます
・しゃべらなければエレベーターでもマスクしなくても良いというような雰囲気になってほしい。
<すでに緩和派>
・マンションの共有スペースではほとんど話すことはないので、マスク着用は必要ないと思っています。
・自分以外の人もマスクを外して欲しいと思っている。
・皆さん未だにマスクをしているので、5類になっても変わらないのではないかと思う。
・自分はどちらでもよいと思っているが、ほかの方がどう思っているかわからないので、どうしたらいいか、と思う。
・自分ではマンション内でのマスク着用は必要ないと思うが他人が不快にならないよう場合によって着用。しかしすべての場合に着用を求める人もいるのかと思う。
・着用したい人、したくない人、お互いの気持ちを尊重できるおおらかな気持ちが大切
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マンション全体での感染対策は今後どうなる?
続いては、マンションの理事経験のある皆さんに、これまで実施してきた「マンション全体での新型コロナ感染対策」についてきいてみました。(n=1403)
結果、
・「住民イベントの制限(中止)」37.5%
・「共用部への消毒液の設置」32.2%、
・「マスク着用の注意喚起」27.8%
と、人が集まることで感染が拡大するリスクを軽減しようとするマンションが多かったことがわかります。
続いて、新型コロナの感染状況が落ち着いてからの対策の現状について聞きました(特に対策していない、わからないと回答した方は除く)(n=983)。
結果、
・「住民イベントの制限(中止)」は37.5%→12.2%と大きく減少しました。
住民イベントはマンション内コミュニティを活性化する一面もありますが、防災訓練を含むセキュリティ対策の一つと位置付け重要視するマンションも多く、フリーコメントでも早期復活を望む声が多かったです。
・また、マンション内での「マスク着用」の注意喚起も27.8%→13.3%と大きく減少が見られ、緩和に向けた動きが少しずつ見えています。
・とはいえ、共用部への消毒液の設置や共用部の換気は、落ち着いてきた今でも、数値がほとんど変わっていません。基本的な感染対策は継続しているマンションも多いようです。
さらに、新型コロナ5類移行後の方針もきいてみました(上記から「継続している対策はない」「わからない」と回答した方は除く)(n=661)。
結果は、
・「新型コロナ対策をやめる」と回答した方はわずか3.2%。
・5類へ移行しても、半数以上が、「当面は新型コロナ対策を継続する」「検討する」と回答する結果となりました。
新型コロナ対策に対するご意見・心配事などフリーコメントを一部ご紹介
最後に、回答者の皆さんより寄せられた、今後の新型コロナ対策に対するご意見・心配事をご紹介します。
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・先日さくら祭が数年ぶりに開催されて嬉しく思っていました。この調子で他の行事も行われることを願っています。(30代、女性)
・マンション内のお祭りを開催するかは難しい判断だと思います。飲食系は厳しいかなと個人的には思っています。(40代、男性)
・防災訓練などいざという時に不可欠な物は早く再開して欲しい(70代、女性)
・今年度は復活する事業・イベントが多くなる。感染流行の兆しを見極めつつ、いつでも中止に踏み込める体制を維持することが肝要である(70代、男性)。
・コロナが5類に下げられても重症化の観点から世代間の意識や感覚の相違が顕著にならないことを願っています。(60代、女性)
・マスク着用のために顔で相手を確認することが出来ず、挨拶の習慣が希薄になっている。(70代、男性)
・ 感染症がきっかけで変わったことの中に、今後も続けた方がいいものと、戻した方がいいものがあるように思う。社会がよりよくなるように選択するいい機会かなとおもうので、みんなで考えてきめられたらいいのかな、と思う。 (40代、女性)
・10年前に比較して居住者がかなり高齢化しており、コロナやインフルエンザなどの感染が今後もおおいに起きる可能性がありマンション内は感染予防に徹していただきたい(70代、男性)
・マスク着用や感染対策は人それぞれの考え方で変化が出てくると思うが、感染者や医療機関の状況により、敏感になっている人たちの気持ちを考慮して行動してほしい。(50代、女性)
・今後変異株などで緊急事態となった場合、あらたな感染症が出来た場合の、マンションの対応等を明らかにしてほしい。(60代、女性)
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みなさん、いかがでしたか?
たくさんの住民と、共用部などで接する機会の多いマンション。コロナ禍で中止されていたイベントなども徐々に再開されつつあり、他の住民との接点機会も増えてくるでしょう。そんな中、大切なのは、「みなそれぞれ考え方が違う」を理解すること。コメントにもありましたが、お互いの考えを尊重し、時には配慮しながらおおらかな気持ちを持つことで、マスクする人もしない人も自然体で過ごせるような雰囲気づくりが広がってほしいですね。また、コロナ前のような暮らしを目指しつつも、培ってきた経験も活かし、今後の感染状況によって臨機応変に舵をきれる、しなやかな管理組合体制も求められそうです。
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