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マンションってドラマティック!

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マンションにまつわるドラマティックな出来事やストーリーをまとめています。
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#建築

貴重な体験談!かつての住人が語る、“軍艦島の暮らし”

貴重な体験談!かつての住人が語る、“軍艦島の暮らし”

どれほど本で情報を得ても、実際に“軍艦島”で暮らした人間にしかわからないことがあります。子どもたちに人気の遊びや、大人たちの人間関係。しかし、なによりも今と違うのは、隣近所の人々との“緊密なつきあい”があったこと。今のマンション暮らしに足りないものは何なのか――。東さんの話から、その答えがみえてきます。

※本記事は、2013年にマンション・ラボに掲載したものを、一部編集して再掲載するものです。

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無人島・“軍艦島”の、いま、と、価値。

無人島・“軍艦島”の、いま、と、価値。

かつて石炭の産出で栄華を極めた“軍艦島”も、無人島になってから約40年という月日が流れました。人の住まなくなった建物は荒れ果て、島に置き去られたかつての住人たちの私物ばかりがもの悲しさを漂わせています。とはいえ、“軍艦島”はそのすべての役割を終えたわけではありません。日本ではじめて生まれたRC造の集合住宅、そしてそこでの人々の暮らしはお金では測りきれない大きな価値を有しているのです。

※本記事は

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読み応え十分!軍艦島、実は裕福だった?当時の暮らしを紹介

読み応え十分!軍艦島、実は裕福だった?当時の暮らしを紹介

(撮影:伊藤千行 1960年)

前回は端島(軍艦島)がたどった栄枯盛衰の歴史と、そこに建てられた歴史的価値の高い集合住宅群を紹介しました。島の住宅は現在のマンションと比べて決して便利とはいえないかもしれませんが、人々は毎日を活き活きと暮らし、島での生活を楽しんでいたといいます。そこには、“軍艦島”ならではの生活の知恵、そして日々を楽しく暮らす工夫がありました。

※本記事は、2013年にマンショ

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読み応えあり!“軍艦島”の歴史と、日本初のRC集合住宅ができたワケ

読み応えあり!“軍艦島”の歴史と、日本初のRC集合住宅ができたワケ

日本ではじめて鉄筋コンクリート(RC)造の集合住宅が誕生したのは海上の小島でした。“軍艦島”とよばれるその島に続々と誕生した集合住宅の構造、そしてかつてそこに住んでいた人々の生活は、現在の私たちに、よりよく暮らすためのヒントを与えてくれそうです。第1回目となる今回は、“軍艦島”の歴史をひもといていきましょう。

※本記事は、2013年にマンション・ラボに掲載したものを、一部編集して再掲載するもので

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大卒初任給1万円の時代に1戸233万円!高級分譲マンション「四谷コーポラス」、当時の暮らしぶりを徹底紹介!

大卒初任給1万円の時代に1戸233万円!高級分譲マンション「四谷コーポラス」、当時の暮らしぶりを徹底紹介!

昭和31年に竣工した、民間分譲マンションとしては日本初といわれる四谷コーポラスの建て替え計画が決定しました。竣工当時、高級分譲マンションとして高水準の生活サービスを提供した四谷コーポラスの間取りや室内を、解体工事直前の取材写真と共にご紹介します。
 
※この記事は、2017年11月にマンション・ラボに掲載したものを、一部編集して再掲載するものです。

大卒初任給1万円の時代に、1戸233万円!で販

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アーセナルFCの旧スタジアムがマンションに!②「マンションの人気の理由は立地と、元スタジアムという話題性」

アーセナルFCの旧スタジアムがマンションに!②「マンションの人気の理由は立地と、元スタジアムという話題性」

※この記事は、2012年に制作したものです。

人気の理由は立地と、元スタジアムという話題性「ハイバリー・スクエア」の特徴を見ていくにあたり、まずは立地を確認しよう。ロンドンは、東京やニューヨークとならぶ世界的な大都市だが、その範囲をご存じだろうか? 1965年に誕生した「グレーター・ロンドン(大ロンドン)」――ロンドン発祥の地でいまもその中心である「シティ」に、やはり中心部のウェストミンスター地

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アーセナルFCの旧スタジアムがマンションに!①「伝説を生んだスタジアムがマンションになった理由とは?」

アーセナルFCの旧スタジアムがマンションに!①「伝説を生んだスタジアムがマンションになった理由とは?」

イギリスを代表するサッカークラブ「アーセナルFC」。そのホームグラウンドとして100年近く使われてきたサッカー場が、マンションに生まれ変わったという。はたしてどんなマンションなのだろう。現地からレポートをお届けしよう。
※この記事は、2012年に制作したものです。

「ふるいもの=良いもの」という価値観が、特別なマンションを生んだ日本でマンションといえば、新築の機能的な建物というイメージが強いだろ

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【第三回】住人が語る“沢田マンション”の魅力

【第三回】住人が語る“沢田マンション”の魅力

現在、沢田マンションには40年近く住み続ける人がいる一方、若手の入居者も増えている。住人や建築ファンから“沢マン”の愛称で親しまれるこのマンション、実際に住む人から見るとどのような場所なのか。若手の住人&元住人にお集まりいただき、内部から見た沢マンの魅力をざっくばらんに伺いました。

※本記事は、2012年にマンションラボに掲載したものを一部編集して再掲載するものです。本記事の写真、文章は当時の情

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夫婦二人の情熱が生んだ奇跡のマンションとは?~沢田マンションが今の時代に問うこと~【第2回】沢田裕江さんインタビュー 

夫婦二人の情熱が生んだ奇跡のマンションとは?~沢田マンションが今の時代に問うこと~【第2回】沢田裕江さんインタビュー 

沢田マンションを建てたのは、沢田嘉農さんと裕江さん(66歳)ご夫婦。10年前に嘉農さんが亡くなられてからは、裕江さんと2人の娘さんご家族でマンションの維持管理を行っています。どうして、夫婦だけで建てることができたのか。これからの沢田マンションはどこへ向かうのか。沢田裕江さんにお話をお聞きしました。

――セルフビルドのマンションということですが、正直イメージが湧かないんです。基礎から内装まで、すべ

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前代未聞のセルフビルド建築 ~沢田マンションが今の時代に問うこと~         【第一回】沢田マンションって何? 

前代未聞のセルフビルド建築 ~沢田マンションが今の時代に問うこと~ 【第一回】沢田マンションって何? 

マンションは建設会社が主体となり、さまざまな業者が関わって作るのが常識。ところが設計から基礎工事、さらには内装まで、なんと夫婦ふたりだけで作り上げた物件があるのです。それが、高知県高知市にある沢田マンション。建物は地下1階、地上5階建ての鉄筋コンクリート造り。土地面積は550坪。初めて聞く人は、にわかに信じられないかもしれませんね。それでも1972年に入居を開始して以来、今も多くの住民が生活を営ん

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